営業マンにオーダースーツをおすすめする5つの理由

ビジネスで契約が結ばれた様子

この記事は、営業マンでがんばる方へ向けて、オーダースーツをおすすめする5つの理由についてお伝えする内容になっています。

とはいえ、ビジネスマンならば知っていて損はないビジネスシーンにおけるマナーなども盛り込んで書いていますので、ご活用いただければ嬉しいです。

それでは始めましょう!

目次

  1. 営業マンにとってのスーツとは?
  2. 営業マンにオーダースーツをおすすめする5つの理由
     2-1. サイズ
     2-2. 生地・デザイン
     2-3. 耐久性
     2-4. 価格
     2-5. スタイリング
  3. まとめ

1. 営業マンにとってのスーツとは?

新聞を持ったビジネスマン

一般的に営業マンといえば、毎日のようにお客さまのもとへ足を運び、30分から1時間という限られた商談時間で勝負をつけることがメインの仕事です。

そこで大切になってくるのが、第一印象……つまり「見た目」なんです。

もちろん、ある程度の関係性が築けている場合は当てはまらない場合もありますが、ほとんどのお客さまが初対面なのですから、とうぜん営業マンの「見た目」は重要視されます

内面的な部分より、視覚的に与える影響は思っている以上に大きいのです。

では、営業マンの見た目を大きく左右するものは何でしょうか?

髪型や靴、バッグなども考えられますが、身体の約80%を占める「スーツ」は、もっとも影響力があるといえます。

前置きが長くなりましたが、営業マンにとってのスーツとは、第一印象を良くするための最大の武器になるんです。

だからこそ、第一印象を良くしたい営業マンには、スーツに気を遣っていただきたいのです。

そこで次項からは、スーツのどんな部分に気を遣えば良いのかをポイントごとにお伝えしていきます。

2. 営業マンにオーダースーツをおすすめする5つの理由

様々なオーダースーツのイメージ

ひと口にスーツといっても、大きく分けて2つの種類があることはご存知でしょうか?

1つ目は既製品のスーツ、2つ目はオーダースーツです。

デパートやスーツ販売店で見かける既製品のスーツは、すでに完成した状態でお店に並べられているので、スーツに自分の身体を合わせる必要があります。そのため、どうしてもサイズが合わない部分が出てくることがあります。

それに対してオーダースーツは、自分の身体に合わせて仕立てるスーツです。

オーダースーツは、身体の細かな採寸だけでなく、自分の身体のクセやライフスタイルまで計算して作られるため、身体に吸いつくような着心地になります。

言うまでもなく、スーツに気を遣っていただきたい営業マンには、オーダースーツをおすすめします

ただ、オーダースーツであればどんなスーツでも良いのかと言えば、そうではありません。
そこで、実際にオーダースーツを仕立てる際はどんな部分に気をつければ良いのか、次の項から具体的に見ていきましょう。

2-1. サイズ

オーダースーツの採寸をされる男性

オーダースーツに限った話ではないのですが、スーツ選びで最も重要なのがサイズ感です。

どれほど高いスーツを買っても、自分に合ったサイズでなければ野暮ったく見えてしまうため、好印象にはつながりません。

最近はスリムタイプのスーツがトレンドですが、やはりサイズが合っていないと、変なシワやたるみが出てカッコ悪い印象を与えてしまいます

前項でも述べましたが、オーダースーツは既製品のスーツと違ってプロが身体の細かな採寸を行い、肉の付き方から身体のクセなども見極めて仕立ててくれるため、言うまでもなく最高のサイズ感です。

営業マンが身体にフィットしたスーツをきれいに着こなしていると、クライアントには「自分の管理ができる人だな。信頼して任せてみようかな。」と、ポジティブな印象を抱いてもらえることでしょう。

フィッターに採寸される男性

さらに、合わないサイズのスーツを着ていると、その影響はスーツ自体にも及びます。

例えば、シワが付きやすかったりテカリが出やすかったり、必要以上に身体と擦れることで生地が薄くなったりなど……。その結果、スーツの寿命を縮めることになるのです。

毎日スーツを着てクライアント先への訪問を重ねる営業マンは、どうしてもスーツが傷むスピードが速い傾向にあります。だからこそ、自分の身体にピッタリと合ったサイズのオーダースーツを長く愛用していただきたいと思っています。

2-2. 生地・デザイン

さて、スーツ選びで最も大切なサイズをクリアできたら、次に気をつけていただきたいのが生地とデザインです。

※具体的にどんな生地が良いかについては、次項 2-3. 耐久性 で詳しく説明しています。

ネイビーの生地

オーダースーツ専門店では、イタリア産・イギリス産・日本産など、多いところでは3,000種類以上もの生地を取り揃える店もあります。

「せっかく高価なスーツを仕立てるのだから、生地も高級感の出るものにしよう。」

と考えるビジネスマンもたくさんいらっしゃるのですが、営業マンならば特に、光沢の出やすい高級感のある生地は避けていただきたいのです。

理由はシンプルで、「高級感のある生地=繊細な生地」であることが多いからです。

ここでいう繊細な生地とは、細い糸を使って織られた生地を意味するのですが、しなやかな光沢が出るような繊細な生地は、シワになりやすく耐久性が劣る傾向にあります

毎日のようにクライアント先を訪問する営業マンのスーツにとっては、不向きな素材であることがお分かりいただけると思います。

具体的にどんな生地が良いかについては、次項 2-3. 耐久性 で詳しく説明していきます。

オーダースーツのデザイン

それでは次に、デザインについても触れておきます。

厳密に言えば、新社会人なのか、あるいは中堅~ベテラン社会人なのかにもよって好ましいデザインは変わってくるのですが、シンプルで落ち着いたデザインはクライアントに安心感を与えます

自分にピッタリと合ったサイズであれば、トレンドであるタイトなシルエットのデザインでも良いでしょう。また、パンツの裾については、ダブルの場合はカジュアルな印象を与えるためシングルをおすすめします。

ちなみに色に関しては、やはり落ち着いた色味のネイビーやダークグレーなどが好まれます。(※リクルートスーツによく見るブラックスーツは、冠婚葬祭用としてのイメージが強いため避けてくださいね。)

もし自分でデザインや色味を選ぶことが心配な方は、オーダースーツ専門店のスタッフへ気軽にご相談されてみてください。親身になって教えてくれますよ。

2-3. 耐久性

2-1. サイズでも触れましたが、毎日スーツを着て歩き回る営業マンは、どうしてもスーツが傷むスピードが速い傾向にあります。シワやテカリ、ほつれなどの傷みがあるスーツを着ていては、第一印象を損なう原因になってしまいますよね。

そこで営業マンがスーツを選ぶ際には、耐久性についても考慮していただきたいのです。

実は、オーダースーツを仕立てる時点で、既製品のスーツに比べて縫製面などの耐久性はクリアできています。そこでこの項目では、選び方次第で印象を大きく左右する生地の耐久性について、詳しくお伝えしていきたいと思います。

バンチブック

まずは素材についてですが、ウールを選んでいただければ間違いはありません

既製品のスーツによく使用されるポリエステルは、安価で手に取りやすいのですが、おすすめはしません
なぜポリエステルをおすすめしないかというと、理由は以下の2つです。

▼営業マンのオーダースーツ素材にポリエステルをおすすめしない2つの理由

  1. ポリエステルは糸の反発力が強すぎるために、立体的なドレープ(身体に沿ったシルエット)が作りにくく、オーダースーツには向かないから。
  2. ポリエステルは吸水性に乏しいため、身体の熱がこもり裏地に汗が溜まりやすい性質があるため、歩き回ることの多い営業マンとは相性が良くない素材だから。

対して、ウールはしなやかで弾力性があるため、オーダースーツとの相性が良いと言えます。オーダースーツ素材にウールをおすすめする具体的な理由を4つ、以下に記載します。

◎営業マンのオーダースーツ素材にウールをおすすめする4つの理由

  1. ウールは弾力性があり、型崩れやシワになりにくい素材であること。
  2. ウールは回復力が強いため、もしシワになっても、蒸気をあてることで簡単に元に戻ること。
  3. ウールは撥水性にすぐれているため、雨や水滴、泥などの汚れを弾く特徴があること。
  4. ウールは水を弾く性質がありながら、空気中の湿気をよく吸収する性質もある。その水分が蒸発するときに気化熱を奪うため、夏場などに汗をいっぱいかいても、湿った感じが少なく涼しく感じる

いかがでしょうか。
ポリエステルのような化学繊維は、一見すると丈夫で耐久性が高いように思われていますが、実は天然素材のウールの魅力には敵わないのです。

ただし、ウールは天然素材であるからこそ、少し手をかけてあげる必要があります。以下に、ウール素材のオーダースーツを取り扱う際の注意点を記載しておきます。

ウール素材のオーダースーツを取り扱う際の注意点

  1. ウールは毛玉ができやすいため、スーツの着用は少なくとも1日おきにし、着用後はブラッシングをすること。
  2. スーツが汚れた場合は、できるだけクリーニングへ出すこと。(どうしても自宅で洗濯をする場合は「手洗いモード」にすること。)

※オーダースーツのデイリーケアを詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
「これだけは知っておきたい!オーダースーツの正しいデイリーケア」の記事を読む。

 

最後は、生地の産地について触れておきます。
同じ素材でも、そのしなやかさや耐久性は生産地によって異なるため、どこの国で作られた生地なのかを確認しましょう。

オーダースーツに使われる生地で代表的な産地は、イタリア・イギリス・日本です。
そして、特に営業マンのオーダースーツにおすすめな生地は、イギリス産と日本産です。

一般的にイギリス産や国産の生地は、イタリア産と比べてしっかりと織られており、シワになりにくくハリとコシがあると言われていますので、高い耐久性を求める営業マンには、イギリス産や国産の生地を使ってオーダースーツを仕立てられることをおすすめします。

実際にオーダーする際は、オーダースーツ専門店にバンチブック(生地を選ぶ見本帳)があるので、そのバンチブックを見たり触れたりしながらスタッフと相談しましょう。バンチブックだけではなかなかイメージしづらい場合は、実際の生地を手に取らせてもらえないかと提案してみることもおすすめです。

2-4. 価格

価格について

さて、営業マンにオーダースーツをおすすめする5つの理由のうち、4つ目は価格についてです。

冒頭で、スーツには大きく分けて既製品スーツとオーダースーツの2種類があり、そのうち、営業マンにはオーダースーツをおすすめするとお伝えしましたが、この項目では、さらに細かくオーダースーツについて説明したいと思います。

みなさんは、オーダースーツには、仕立て方の違いで大きく3つのオーダー方法に分けられるのはご存知でしょうか。店によって違いはありますが、3つのオーダー方法をまとめると、以下の通りです。

  パターンオーダー
(セミオーダー/サイズオーダー)
イージーオーダー
(マシンメイド)
フルオーダー
(ハンドメイド)
仕立て方 サンプルスーツをもとに作られる サンプルの型紙をもとに作られる お客さまに合った型紙から作られる
価格の目安 約2〜5万円 約5〜10万円 約8万円〜
その他の特徴
  • 既存のサンプルスーツを試着できるので、仕上がりがイメージできる。
  • 専門知識のないショップ店員など、誰でも採寸ができる。
  • 生地にウールとポリエステルの混紡が使われることが多い。
  • 生地やシルエット、デザインなどがある程度選べる。
  • 細かい補正には限度がある。
  • 国産のウール100%やストレッチ素材など、機能性に優れた素材が使われることが多い。
  • サイズやデザインなど、すべてにおいてオーダーが可能。
  • 仮縫いをするため、完成までに細かな調整ができる。
  • 体型だけでなく、ライフスタイルや着用シーンなどに応じて縫製される。
  • 機能性・耐久性に優れた高級インポート生地が使われることが多い。

上記の表にもあるように、オーダーの種類によって、仕立て方も価格も大きく異なってきます。

オーダースーツ

では、営業マンが選ぶオーダースーツはどれが良いのかと言うと、少なくともイージーオーダー以上のスーツを選んでいただきたいです。

理由は明確で、パターンオーダーは既製品のスーツに近いため、前項までにお伝えした営業マンのスーツに求められる条件(サイズ感、生地・デザイン、耐久性)をクリアできません

それに対して、イージーオーダーやフルオーダーのスーツは、自分に合った型紙(イージーオーダーは、型紙は作られません)と、幅広い生地やデザインから仕立てられます。サイズ感はもちろんのこと、生地やデザインも営業マンに相応しいものを選ぶことができます。

オーダースーツは値が高く感じるかもしれませんが、安くて耐久性の低い既製品のスーツを繰り返し買うことを考えたら、しっかりと仕立てられたオーダースーツを長く着る方が、圧倒的にコスパが良いことが分かっていただけると思います。

2-5. スタイリング

オーダースーツのスタイリング

ここまで4項にわたって営業マンにオーダースーツをおすすめする理由をお伝えしてきましたが、この5項目のスタイリングで最後となります。

スタイリングの話をする前に、「そもそもスタイリングとは何か?」について確認しておきましょう。

スタイリングとは?

一般的に、デザインの様式や型のことを指します。
また服飾においては、1枚の服に帽子・靴・その他のアクセサリーを添えるなどして、効果的なスタイルをかたちづくること、と言われています。

では、オーダースーツのスタイリングとは何を意味するのでしょう?
ここではオーダースーツの着こなし方と定義して、話を進めたいと思います。

いくら自分に合ったオーダースーツを仕立てたとしても、営業マンらしくない着こなしをしていると、お客さまに違和感を与えてしまうことになります。

逆に、清潔で誠実さが伝わるオーダースーツの着こなしをすれば、お客さまからの信頼を得られるでしょう。

そのためにも、以下の5つのアイテムには気を遣ってください。

  • シャツ
  • ネクタイ
  • ベルト
  • かばん

それぞれについて、詳しくお伝えします。

シャツ

シャツ

ビジネスシーンでは、清潔感を与える色や柄が鉄則です。シャツ選びの際は、以下のポイントに気をつけましょう。

  • 色:白、淡い水色
  • 襟の形:レギュラー、ワイド
  • 柄:無地
  • 首周り:指1~2本が入るくらいの余裕があると良い(ボタンを閉じた状態)
  • 裄丈:手のくるぶしから1.5cm~2.0cmくらい出る長さ(ボタンをとめて腕をおろした状態)
  • 肩幅:方のトップの位置をあわせる
  • 着丈:パンツに半分くらいかかる長さ(ボタンをとめた状態)
ネクタイ

ネクタイ

スーツのジャケット・シャツ・ネクタイで構成される、いわゆるVゾーンは、第一印象にもっとも影響を与えると言っても過言ではありません。なかでもネクタイの役割は大きいため、選び方には気をつけましょう。

  • 幅:ジャケットのラペル(下襟)と同じくらい
  • 長さ:ベルトに大剣が少しかかるくらい
  • 結び方:ディンプル(くぼみ)を作って立体感を出す
  • 柄:無地、小さめのドット(水玉)、細めのレジメンタル(斜めのストライプ)
  • 色:ネイビー、グレー、ボルドー(えんじ色)
ベルト

ベルト

スーツのスタイリングで意外と見落とされがちなのが、ベルトです。ジャケットの裾から覗くベルトは、個性が強すぎない上品なものを選ぶようにしましょう。

  • 色:ブラック、ブラウン(靴の色に合わせる)
  • 素材:レザー
  • 幅:3cmくらいまで
  • 長さ:ベルトの中央の穴でとめられるくらい(5つ穴の場合、3つ目の穴でとめられる長さ)
  • バックルの形:スクエア

革靴

「おしゃれは足元から」という言葉もあるほど、足元は本当によく見られています。せっかくオーダースーツでビシッときめるのですから、靴の色やデザインにはこだわりましょう。もちろん日々のお手入れも忘れずに。

  • 色:ブラック、ブラウン、ダークブラウン、ネイビー
  • 素材:レザー
  • デザイン:ストレートチップ、プレーントゥ、ローファー

また、より靴にこだわりたい方には、自分の足に合わせて作る世界に一足しかないフルオーダーの革靴もおすすめです。

鞄(かばん)

かばん

外回りの多い営業マンにとって、使いやすい鞄とはどのようなものでしょうか。お客さまの資料に筆記用具、手帳、パソコン(タブレット)や充電機器などが入り、取り出しやすいのは必須条件でしょう。さらに加えるとすれば、資料を取り出すときや名刺交換の際、足元へ置いた鞄が自立することは、営業マンの鞄に相応しいのではないでしょうか。以上のことから、営業マンが鞄を選ぶときのポイントを挙げてみます。

  • 色:ブラック、ダークブラウン、ネイビー
  • 素材:レザー
  • 特長:自立する
  • 大きさ:A4サイズより少し大きめ

また、より自分好みの鞄と出会いたい方は、フルオーダーの鞄もおすすめです。

3. まとめ

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

いかがでしたでしょうか。

営業マンにとってのスーツは、自分の武器とも言える大切なツールです。そのツール選び(スーツ選び)や着こなしをこだわることで、自分の魅力をさらに引き出すことができるのです。

また、営業マンがフルオーダーのスーツや靴を仕立てる目的は、決して「おしゃれ」のためではありませんお客さまからの「信頼」や「安心」を得て良い商談へつなげることが目的であることを、忘れないようにしましょう。

この記事が、営業マンのみなさまの戦闘力を高めるツールになることを願っています。

 

 

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