【革製品の手入れ方法】長く使うためには定期的な手入れが必要

 

革製品のお手入れは少し手間がかかるものですが、大切に扱うことで、長く使うことができます。いくら同じ商品を使っていたとしても、年数が経ってくるとそれぞれの手入れの仕方で状態が全く変わってきます。

1.革製品の手入れ方法

次に手入れの方法を紹介します。

 

①カラ拭きとブラッシングをする

まず表面をカラ拭きして、その後ブラッシングをします。「革にブラッシングって大丈夫なのか」と思うかもしれませんが、 実はこの手入れだけは毎日してもらいたいくらい大事なことになります。 ブラッシングをすることで表面についた汚れを落とすことができます。馬毛のブラシであれば傷つくことがないので、安心して使ってください。

 

②クリームをつける

柔らかい布にクリームをつけて、革製品に塗っていきます。この時くるくると円を描くように布を動かしましょう。全体的にムラがないように、薄く伸ばしていきます。革専用のクリームは、革に必要な栄養を与えることができ、塗った後にツヤを出してくれます。

 

③再度ブラッシングをする

まんべんなくクリームを塗ることができたら、ブラシを使って再度ブラッシングをします。製品の縫い目に入りこんだ余分なクリームやホコリを落とすためです。ただし、クリーム塗った後すぐにではなく、栄養が革の奥の方まで浸透させるまで5分待った後に、ブラッシングしてください。

 

④布で拭き取る

余分についてしまったクリームを落とすために布で軽く表面を拭きます。このときの布は、クリームをつけた布とは別のものを使用してください。

 

⑤防水スプレーをかける

全ての工程が終わったら防水剤をかけて完了です。スプレータイプの防水剤を使う際は、 必ず30cm離して使います。防水剤をかけたすぐ後は湿っていて手の跡がつきやすいので、触るようなことはせず自然乾燥させてください。

 

 

2.手入れをするタイミング

毎日クリームをつけてピカピカに磨かなければいけないことはありません。手入れをするタイミングとしては手で触ったときに、かさつきを感じたときです。たとえば、肌がカサカサに乾燥したら、クリームなどを塗って保湿するのと同じイメージです。乾燥に気づいたらクリームを塗って潤わせてあげましょう。目安としては1ヵ月に1度程度ですが、革の種類によってその頻度は変わるので、触ってチェックすることが大事です。

 

 

3.こんな時どうする?

水に濡れてしまった時や傷がついてしまった時の対処法を紹介します。

 

3-1.水に濡れてしまった場合

水に濡れるようなシチュエーションでは革製品を使わないでほしいですが、もしも水がついてしまった場合、自然乾燥させてはいけません。そのまま放置してしまうと乾いた後にシミが残り、1度ついてしまったシミはなかなか取ることができません。

 

水がついてしまったらすぐによく絞った布で全体を水拭きしてください。その後は乾いたタオルでカラ拭きをし、日陰の場所に干せばシミが残ることはありません。

 

3-2.傷がついてしまった場合 

革に傷がついたら諦めてしまう方が多いのですが、それほど大きな傷でなければ”消しゴム”で消すことができます。ただ強くこすりすぎると色あせてしまうことがあるので、優しくこすってください。かなり深い傷は消すことができないので、いっそうのこと”味”として捉えましょう。