普段仕事で使ったスーツはどのように手入れしていますか。スーツの洗濯は手間がかかるので、週末にまとめてクリーニングに出すという方も多いと思います。夏になれば汗をかくので頻繁に手入れをしなければなりません。そのため、正しい手入れ方法を知っておかなければ、すぐにヨレヨレのスーツになってしまいます。
そこでこの記事では、自宅でできるスーツの手入れ方法についてご紹介します。これまで特別気にしてメンテナンスをしていなかったという方は、この機会に知識を得ましょう。
1.スーツは連続で着ない
まず、同じスーツを連続で着ないようにしましょう。目安は1日着用したら2日寝かせることです。そのため、最低でも3着は持っておくとよいです。連続で使わないことで、スーツを長持ちさせることができることは頭の中に入れておいてください。
2.スーツの手入れ方法
スーツの手入れ方法を紹介していきます。
2-1.ポケットの中身は全て出す
気をつけていてもポケットの中はどうしても汚れてしまいます。ゴミをポケットの中に入れっぱなしにしないように、スーツを脱ぐタイミングで毎度チェックしましょう。内ポケットは忘れやすいので、全てのポケットをチェックするようにしてください。
また、ポケットに物を入れっぱなしにしてしまうと、生地に負担がかかりよくないため、基本ポケットに物を入れないことをおすすめします。
2-2.ブラッシングする
肩から襟裏、袖部分、パンツの裾は重点的に、衣類専用のくしでブラッシングして綺麗にしましょう。ブラシの毛は、衣類を傷めない馬毛タイプがおすすめです。わざわざクリーニングに出さなくてもある程度、ほこりや汚れを取ることができます。また、繊維の流れを整えるので毛玉を防ぐこともできます。できれば毎日の日課にしてほしいですが、難しいようであれば3回に1度のペースでブラッシングを行いましょう。
2-3.しわ伸ばしをする
ハンガーをかけた後はしわ伸ばしも忘れないようにしましょう。スチームアイロンを使うと簡単にしわは取れますが、もっと手軽にしたい方は裏地の部分に霧吹きで水をかけるだけでもしわが取れます。専用のしわ取りスプレーも売られているのでチェックしてみてください。
3.スーツの正しい保管方法
スーツの正しい保管方法を紹介します。日々の手入れだけでなく、保管もしっかり行うことにより、スーツを長持ちさせることができます。
3-1.直射日光が当たらない場所に干す
スーツを保管する場所は、必ず直射日光が当たらない場所を選びましょう。これは日光に当たることで色あせを起こす危険性があるためです。
3-2.ハンガーはスーツ専用のものを使う
スーツ専用のハンガーがあるので、スーツを保管するときはできるだけそのハンガーを使いましょう。ジャケットのハンガーは湿気を吸う木製のものがいいです。大きめのサイズを着ている方はハンガーも大きめのものを選びましょう。
4.スーツの手入れの豆知識
なにかあった時の対処法や豆知識を紹介します。
4-1.クリーニングは頻繁に出さない
頻繁にクリーニングに出す方がいますが、きちんと毎日の手入れをしていれば、衣替えのタイミングに1回出す程度で大丈夫です。クリーニングに何度も出すと、型崩れする、生地が傷む、色あせするなどの弊害が起きることを知っておきましょう。節約にもなりますし、良いスーツを長く着るための鉄則です。
4-2.汗がついたときの対処法
クールビズが進んでいるといっても、夏場でもスーツを着なければいけない職場はまだまだたくさんあります。汗で裏地が湿ってしまったときは、スーツを裏返して強く絞った濡れタオルで拭きましょう。裏返しにしたまま風通しのいい場所で乾かせば、汗ジミが残る心配はありません。
4-3.雨に濡れたときの対処法
スーツが雨に濡れてしまったら、まずはタオルドライします。そして、水気を吸い取ってくれる木製のハンガーにジャケットをかけて、その後は自然乾燥させます。かなり濡れてしまった、という場合は、ハンガーとスーツの間に1枚タオルを挟むと早く水を吸収してくれます。
4-4.臭いがついたときの対処法
たばこや焼き肉の臭いは1度ついたらなかなか取れません。誤ってスーツに臭いがついてしまったときは、アイロンのスチーマーで蒸気を吹きかけましょう。それほどきつい臭いでなければ、一晩干しておけば臭いはとれます。
それでも臭いがとれないときは、スーツ専用の消臭スプレーを吹きかければ臭いは消えます。ビジネスの場で香水の香りがきついのはタブーなので、香水で臭いをごまかすのはやめましょう。
5.まとめ
スーツはハンガーにかけて終わり、ではなく毎日手入れが必要なものになります。日々の手入れをするかどうかで、どれだけ長持ちするかが決まります。最低でも3着のスーツを着回し、今回ご紹介した手入れ方法と保管方法でスーツを長持ちさせましょう。